2012年03月20日

ハイリスク・ローリターンの悪夢。その先にあるもの

1990年代、日本の株式に投資した者は、日本国債に投資した場合に比べて年率平均6%強、高い利回りを得ることができた。株式に投資した者はリスクに応じた高いリターンを手に入れたことになる。いわゆるリスク・プレミアムである。

これが2000年代に入ると、状況は一変する。2011年までの12年間、株式に投資した者の利回りは、国債に投資した場合に比べて年率平均7%下回る結果となった(日本だけでなく世界的な傾向)。ハイリスク、ローリターン。悪夢のディケイドといえよう。

振り返ってみれば2000年代も前半は良かったのだ。後半に入ってバブルがはじけ、世界中が委縮した結果、リスク回避が世界の潮流となった。株式は忌避され株価は下落。株式に投資する者にとっては、リスクとリターンが対応しない不合理な時期である。

さらにさかのぼって1980年代の日本を思い出してみれば、株バブル、土地バブルの全盛期である。PER100倍というとんでもない株価を付けた会社も少なくなかった。株価の上昇で大きな利回りを得られたわけだが、背負ったリスクに対して過大なリターンがもたらされた時代といえる。

今にして思えば前受けリターンである。大きすぎるリターンは返すことを強制される。
その後、バブルの崩壊という形で振り戻しが起こった。引力がはたらく。ふれすぎた振り子は戻る。

次の10年はどう動くのか?歴史が教えることは、一時は不合理な時期があったとしても、結局、合理的な水準に落ち着くというもの。

後になってみなければ分からないことではあるけれども、最悪に思えた時期が、投資を始めるには最善の時機となるのはいつものことである。


初出:2012.3.19 Sun 「楽しい投資研究所 in Google+」 
https://plus.google.com/u/0/114142636039213080532/up/start/#114142636039213080532/posts

posted by SHOJI at 16:25| Comment(0) | 投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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