2015年03月03日

株式投資実験の考察:リターンをもたらしてくれた銘柄

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実験ファンドの投資先について
・楽しい投資研究所の(主宰者が私財の大半を投じて組成している)実験ファンドが、2014年末時点で保有する銘柄数は16である。
・2014年度は+19.50%のリターンを得た。市場全体(TOPIX)を10.1%上回った。
・さて、そのリターンの約半分(全体の48%)は、実はひとつの銘柄A(医療)からもたらされている。
・二番目に貢献度が高かった銘柄B(化学)はリターン全体の24%を、貢献度3位の銘柄C(小売)は全体の15%を生み出してくれた。
・いずれも比較的最近取得した銘柄であった。
・銘柄Aは2009年から2011年にかけて、銘柄Bは2008年から2010年にかけて、銘柄Cは2013年に取得したものである。
・80対20の法則なるものがある。80%の結果は20%の要因が生成するというもの。2014年の実験ファンドでいえば、約2割(16銘柄中3つの銘柄、19%)が、8割強(87%)のリターンをもたらしてくれた。まあそういえなくもない。
・古くから保有している銘柄の貢献度は低かった。納得の結果ではある。保有期間が長ければ長いほど、株価は妥当な水準に収束しているはずなので。

市場はやはり精密な価値測定機だった
・市場が過小評価している株式、いわゆる割安銘柄を取得して、市場が評価を見直すなかで高いリターンを狙う実験ファンドである。目立った果実を期待できるのは、取得後数年内のものであるはずであり、実際その通りであったといえる。
・古いものはすでに市場評価が妥当な水準に戻っている(市場は長期的に見れば精密な価値測定機の役割を果たす)はずであり、リターンは地味なものとならざるを得ない。
・今回実験ファンドを引っ張ってくれたのは、いずれもリーマン・ブラザーズ破綻後の信用収縮期に取得した銘柄だった。

株式投資の好機について
・もう株式は死んだのだ、世界経済は崩壊し粉々になるんだと、世界中が絶望に沈んでいた時期に買った会社が貢献してくれている。あの絶望の時期があったからこそ、今の実験ファンドが(手にした果実が)ある。
・逆に、リーマン破綻直前の時期、今にして思えばバブル真っただ中の熱狂的環境のなかで取得した銘柄も2つある。それらは今も深刻な含み損を抱えている。明らかな失敗である。バブルには気を付けよ、踊らされることのないよう、と注意していたつもりだったのに、踊ってしまっていたわけだ。恥ずかしい。せめて教訓とする他ない。
・また、市場全体を上回る成果を上げ続けるには、継続的に割安な銘柄を仕入れ続けねばならないということでもある。さもないとすぐ市場全体に追いつかれてしまう。

現時点のバブルの可能性について
・それぞれの銘柄ごとに、会社の一株当たりの価値を試算して、現在の株価と比較、割安・割高の程度をウォッチするようにしているのだが、最近、過大評価されている可能性の高い銘柄が増えてきた。16銘柄中、8つが、僕の算定する評価額(やや保守的ではあるが)を上回る価格で取引されている。
・つまり、現時点において、既にバブルが発生している可能性は高い。
posted by SHOJI at 14:49| Comment(0) | 会計と投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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