2013年05月06日

連休中に考えたこと: 時間とか

自分がこれまで行ってきた投資実験をかえりみるに、時間の果たす役割が決定的に重要なものになっている、ということを改めて思い知った。
ここにきて、時間とはいったい何なのか?という疑問が僕のなかで大きくなった。
なので、この連休中は、、時間の本質について考えるべく、評判の良い物理の本(一般人向け)を、がらにもなく手にとって読んでいた。

たとえば、ブライアン・グリーンの「宇宙を織りなすもの  時間と空間の正体」「エレガントな宇宙」「隠れていた宇宙」、大栗博司の「重力とは何か」「強い力と弱い力」、ミチオ・カクの「パラレルワールド」。純粋文系の僕だが、なにやらおもしろい世界ではないか。

わかったことは次のとおりである。
・時間と空間は密接に関係していて、空間を光速で移動すれば時間は経過しない。極端に強い重力のなかでも時間は経過しない。
・空間も時間も重力で伸び縮みする。
・マクロな世界を説明するには相対性理論が用いられるが、ミクロな世界には量子論を用いねばならない。
・ところが、相対性理論と量子論は相入れない。無理に合わせようとすると論理が破綻してしまう。
・これらふたつの理論を統合するには、3つの空間次元と時間次元だけでは足りない。11の次元が必要になる(未発見の6つ7つの次元が隠れている可能性がある)。
・これは並行宇宙の存在を示唆しているのかもしれない。
・あらゆる可能性が実現している世界が無数に存在しているのかもしれない。

要するに投資で成功するためには、すでに投資で成功した自分のいるパラレルワールドへシフトするのが良い、という結論でよろしいか。
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2013年01月22日

時間の効用 〜投資実験レポート2012 追加〜

「時間の効用 〜リスクを削り取る〜 続・投資実験レポート2012」(PDF版)公開しました。
こちら、直接リンクです。
http://www.1toushi.com/repo/InvExpRepoTimeRisk2012.pdf
※注:PDFファイルです。
2013.1.23 追記

<上記レポートの内容は次の通りです>
・何度も書くが、実験期間は2011年末から2012年末までの11年間(実験は継続中)である。
・次のグラフは、実験ファンドにおける投資年数別利回り(複利ベース)の最大値と最小値を示したもの。
・青の線はそれぞれの投資年数において得られた最良の利回り(複利)を示し、赤の線は逆に最悪の利回り(複利)を示している。
時間とリスク実験Graph.jpg

・ちなみに、日経平均(日経平均連動型上場投信)に投資した場合は次の通りとなった。
時間とリスク日経平均Graph.jpg

・グラフの元となったデータは次の通りである。
時間とリスク表.jpg

・日経平均に1年間だけ投資した場合、最も良い年では+41.15%(2005年)のリターンが得られたことになる。ただし、最悪の年では△40.76%(2008年)のロスを蒙ってしまうのだ。投資期間が2年の場合は、最高で+23.68%(2004〜2005年)、最悪は△27.0%(2007〜2008年)である。

・要するに期間が短くなればなるほど、結果がどうなるのか見当がつかなくなる。逆に投資期間が長くなればなるほど、リターンの変動幅は狭まる。時間(投資期間)と不確実性(すなわちリスク)の関係がここに示されていると思う。

・やはり注目したいのは短期間しか投資しないことの怖さである。1年や2年程度では「投資」とはとてもいえたものではない、ただの「投機」なのだ。

・株価指数(日経平均は225銘柄、TOPIXは1,694銘柄から成る)に投資するタイプでこのボラティリティ(変動性のこと)である。思いっきり分散を効かせてこの変動幅なのだ。単独銘柄であれば価格の変動は当然、非常に激しいものとなる。

・実験ファンドの投資先銘柄数は一番多い時期でも十数銘柄である。そのため、株価指数に比べて変動率はいっそう激しい。最も利回りの良い年では+44.70%だが、一番ひどい年では△44.80%である。ただし時間の持つ効用を如実に表してくれたのも実験ファンドだった。

・実験ファンドに9年以上投資し続けた人は、誰一人として損失を被ることがないという結果となった。投資期間が長くなるにつれてリスクが削り取られていく様子が見て取れる。

・わずか11年間のデータだが、期待通りのきれいな数字が取れた。投資の実験者として満足である。
(庄司)
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2013年01月01日

投資実験レポート 2012 その5

長期投資は心の問題。待つことは忍耐でもある。

最初から長期投資のつもりでやってきたが、実験ファンドが直面した一番の危機は、東日本大震災直後の原発危機であった。国土の大部分が放射能に汚染されるのではないかという恐怖に襲われたときは、すべての持分を売却することを考えた(何といっても僕の個人資産の大部分がこの実験ファンドに投じられている)。

今にして思えばその恐怖に流されなかったことが良かったといえるのだが、そこは賭けだった。僕はそのときギャンブルをしたわけだが、幸い日本には神風が吹いてくれた。
かみさまっているのかもしれない、とそのとき思った。
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投資実験レポート 2012 その4

投資する会社は、こんな風に調べて考えて選んできた。

会社分析の手続
・興味を覚えた会社を分析対象に選ぶ。日常の中で製品やサービスに魅力を感じた会社が良い。家族や友人が高く評価する会社も良い。
・決算情報を手に入れる。有価証券報告書(有報)が一番良い。直近のがなければ決算短信や四半期報告書(四半期の決算短信)を絡めて直前期の有報を読む。会社四季報は便利な情報源ではあるけれど、あれだけでは足りない。
・やはり理解の深さが鍵なのだと思う。会社そのものと、その業界について。
・業界を取り巻く世の中の流れ、広い視点も大事。世界はどこに向かって流れているのかなと。世界潮流の理解の深さは、出来事の関連性に気づけるかどうかで測れるような気がする。
・実績を重視する。将来予想はするけれど、どうしても不確実性が高すぎて、それだけに依存することはできない。なので実績を重視する。実績以上にその会社のことを物語るものはない(と思う)。
・ROE(自己資本利益率)が高い会社は好ましい。低すぎる会社は避ける。
・自己資本比率が高い会社が好ましい。理想は無借金経営。
・監査人の意見を把握する。追記情報に要注意。
・決算書で一番重要なパートは注記。ここを一所懸命に読む。
・評判を調べる。数字が良くても悪評の目立つ会社は避けた方が良い。
・将来性を予測する。調べて考えて、もっと調べてもっと考えて、えいやっと予測する。将来のFCFを予測する。
・将来のFCFを現在価値に割り引く。割引率をいくらに設定するか、これはアートの領域なのだと思う。
・現在の株価と比較する。安ければ買う。自社株買いをしていればなお良い。高ければ様子を見る。待っていれば意外と多くの会社が射程圏内に入ってくれて、買う機会に恵まれたりする。
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2012年12月31日

投資実験レポート 2012 その3

投資先は次のような方針のもとに選別した。

投資先選別の方針
・ROE(自己資本利益率)の低い会社は避けた。
・自己資本比率の低い会社は避けた。
・粗利率(売上高売上総利益率)を重視した。
・過去の実績(業績)を高く評価した。
・FCF(フリーキャッシュフロー)の赤字が続く会社は避けた。
・PER(株価収益率)の高い銘柄(会社)への投資は避けた。
・潜在株式による希薄化効果が大きな(大きくなりそうな)会社は避けた。
・PFCFR(プライス・フリーキャッシュフロー・レシオ。株価が一株当たりFCFの何倍に相当するか。一株当たりFCFは試算する)の高い銘柄(会社)への投資は避けた。
・GC注記(継続企業の前提に関する注記)の付いている会社は避けた。
・監査報告書上の監査意見が無限定適正意見以外の会社は避けた。
・監査人の交代に注意。監査人が頻繁に交代する会社は避けた。
・会計方針の変更に注意。利益かさ上げ目的の疑いのある会計方針変更を多用する会社は避けた。
・簿外債務の多い会社は避けた。

※ご覧の通り、「こういう会社に投資する」ではなく、「こういう会社には投資しない」が主である。投資すべきでない会社をいかに避けるかが鍵である、と思うようになった。

付記
・業績や財務内容は良いのだけれど、株価が高すぎる(PERやPFCFRが高すぎる)といった場合には、投資先候補リストに記しておき、株価が下がるのを待つ。待っていると、ちょっとしたショック(外的要因)で株価が下がってくれて、好ましい価格で買える、というケースが何度かあった。待てるものは待ってみるものである。

これから気を付けたいこと
・猫も杓子も株式投資、強気の予想が新聞雑誌の誌面を埋めるようになったら、市場から退くタイミングである。
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投資実験レポート 2012 その2

実験期間
2001年12月末〜2012年12月末(11年間)

実験の結果
実験ファンドは市場全体を上回る運用成果を獲得した。
年次Return2012a.jpg
年次Return2012表.jpg

得られた教訓
・決算書を読み込むことで得られた最も大きな果実は、投資すべきでない会社に投資することを避け得たことにあった。
・市場はある程度効率的だが、完全に効率的なものではなかった。
・対象への理解の深さが鍵だった。
・業界への理解の深さも鍵だった(業界への理解が不足していた投資先はうまくいっていない)。
・有価証券報告書は極めて優れた情報源であった。
・決算短信も便利だが、情報量としては有報の方が充実している。有報を読み込んだ方が良い。
・経営者が立派に見えても、時流に乗ることのできない会社は魅力的な投資先にはなり得なかった。
・「このタイミングを逃さず早く投資しなくては」と焦った投資はすべて失敗した。
・他人の投資判断はまったく当てにならなかった。
・自称「投資の専門家」たちの投資判断は当てにならないどころか、逆に百害あって一利なしという他なかった。
・自分の頭で考え、下した投資判断が結果的に一番良かった。
・自分の体で魅力を体感できた会社が結果的に優れたリターンをもたらしてくれた。
・数字を起点に投資を決めた会社はうまくいっていない。これから上がるのかもしれないが不思議となかなか上がらない。
・上昇のタイミングはまったく予測が付かなかった。株価は極めて短い時間に大きく動く。
・財務数値は良くても、悪評の少なくない会社への投資は避けるべきであった。
・市場の熱狂には分かっていたつもりだったのに踊らされてしまった(反省)。

(注)グラフに示している日経平均及びTOPIXの利回りは、代替的にダイワ上場投信-トピックスとダイワ上場投信-日経225の基準価格推移を基に算出した(分配金は再投資するものと仮定)。配当の影響を加味するのにこれが一番適していると判断したためである。
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2012年12月30日

投資実験レポート 2012 その1

投資家(あるいは投機家)にとって、2012年は当たり年といって良かったのではないか。日経平均は22.9%の上昇、東証株価指数(TOPIX)は18.0%の上昇を記録した。ただしこの数値は配当を考慮する前の数値なので、配当を加味すればさらに上がる。

仮に株価指数連動型の投資信託に投資していたとしたら、日経平均連動型の場合25.0%、TOPIX連動型の場合は20.2%のリターンが得られた計算になる。

ところで僕は、2001年末から個人的に投資実験ファンドを運営している。このファンドの今年の運用成績は、日経平均を7.1%、TOPIXを11.9%上回る【32.1%】であった。

実験ファンドを運営する目的は、ひとつの仮説を立証するためである。その仮説とは、決算書を読み込んで投資先銘柄を選別、バイアンドホールドの長期保有を基本方針とする運用を行えば、市場全体を上回る投資成果が得られるのではないか、というものだ。そのために僕は、個人資産の大部分を投じた実験を行い続けている。

若くなければやろうとは思えない実験である(残された時間がどれだけあるかで、受け入れ可能なリスクも変わってくる。株式投資のリスクはとても大きい)。そして今、実験開始から11年が経過した。さすがに自分のことを若いとはいえないお年頃となりつつあるが、11年という期間はそれなりに重みのある実験期間といえるのではなかろうか。

結論からいって、市場全体を上回る成果を上げることが出来た(出来ている)。その実験結果を取り急ぎ、グラフにまとめたのでここで公開したい。

outperform2012.jpg

※このグラフは、仮に2001年末に100万円を投資したとして、投資元本がどのように推移したかを表している。比較対象としてTOPIXと日経平均を示している。

こういう投資実験に、ご興味をお持ちの方にのみ、読んでいただければと思う。
(続きます)

※グラフに示しているTOPIXと日経平均は、代替的にダイワ上場投信-トピックスとダイワ上場投信-日経225の基準価格推移(分配金は再投資するものと仮定)を用いた。配当の影響を加味するのにこれが一番適していると判断したためである。

※グラフは、実験ファンドと、比較用の日経平均及びTOPIX(東証株価指数)との運用利回り実績を表したもの。青が実験ファンド。年次で見れば、日経平均に対しては7勝4敗、TOPIXに対しては8勝3敗という結果となった。

初出: Facebookページ「楽しい投資研究所」
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=456755294384322&set=a.422510594475459.98708.323534867706366&type=1
posted by SHOJI at 23:17| Comment(0) | 株式投資実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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