2006年10月21日

チャーチルに学ぶ、独裁国家と対峙する法

◆Today's pick up

"UN close to agreeing N Korean sanctions"

The UN Security Council was last night on the brink of agreeing to
sanctions on North Korea after its claim of a nuclear test last
Monday, with both the US and China giving some ground before a vote
scheduled for today.

(October 15 2006 / Financial Times)



▼Vocabulary

sanction (制裁)
UN Security Council (国連安全保障理事会)
be on the brink of (もうじき〜する))
claim (公言する)
ground (政治的見解)
vote (票決)



◆きょうのポイント(対訳ではありません)

北朝鮮は10月9日核実験の実施を公言
国際連合による、北朝鮮に対する制裁発動が見込まれている(15日に決議)。
アメリカと中国の見解に相違点はあるものの、妥協点は見出されつつある。



▼SHOJI's Comment

15日、国連の安全保障理事会は全会一致で北朝鮮への制裁を決議した。

そんな折、チャーチルの「第二次世界大戦 (1)」を読んでいる。

気になったのは次の箇所。

「1936年の半ばまでは、ヒトラーの侵略政策と条約違反は、ドイツの実力に
よるものではなく、フランスとイギリスの不統一と臆病と、アメリカ合衆国
の孤立によるものであった」(p.161)

「どんな形であっても「宥和」ということは、独裁者たちの侵略を助長し、
彼らの国民への権力をますます増大させるだけのものであった」(p.186)

※第二次世界大戦 (1) W.S. チャーチル(著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309462138/katteshohyo-22/


独裁者に対する宥和政策が、事態を好転させることは決してなかったと、
チャーチルは述べている。

ここで連想するのは韓国の太陽(包容)政策。

金大中(キム・デジュン)政権において採用され、慮武鉉(ノ・ムヒョン)
現政権が引き継いでいる。

韓国国内でも批判が高まりつつあるこの政策。

「どうして包容(太陽)政策に罪があるのか」とは金大中元大統領の弁。

韓国国防省は、北朝鮮の核兵器製造コストは一発当たり最大580億円と試算。

韓国との南北協力事業が、資金源のひとつになっているとの観測もある。

単なるご機嫌取りが、隣人・隣国からの尊敬を勝ち得ることはないようだ。

これら一連の出来事から、リーダーのあり方というものを考えさせられる
(反面教師として)。

企業経営者でも同じこと。

歴史に学び、毅然として行動することのできるトップをこそ選ぼう、
投資家として。

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2006年10月13日

核実験と緊張感。政治的バランシング・ポイント

◆Today's pick up

"Won and yen hit hardest as shares in Asia fall"

South Korean shares fell heavily and the won had its worst day since
2004 after North Korea claimed to have carried out a nuclear test.
However, elsewhere markets were more phlegmatic.

(October 10 2006 / Financial Times)



▼Vocabulary

claim to have done (・・・したと公表する)
carry out (実行に移す)
phlegmatic (穏やかな)



◆きょうのポイント(対訳ではありません)

北朝鮮の核実験を受けて、韓国の株価指数 Kospi index は前日比△2.4%と
急落。

韓国ウォンも、前日比△1.5%という 2004年以来最大の下落幅を記録。

日本円も、昨年12月以来の最安値にまで下落するも、やや持ち直した。

韓国以外のマーケットは意外にも穏やかだ。

アナリストの間には、北朝鮮の核実験は予測されていた事柄であり、
米欧が劇的な反応をみせる可能性は低いとの声も。

そして「有事の」金、その価格は 0.4%上昇した。



▼SHOJI's Comment

それにしても北朝鮮、世界中から非難を浴びてもなお、核実験を強行するのだ
から、ある意味たいした覚悟をお持ちだと思う。

ミサイルの発射実験に加えて今回の核実験。

「核武装済みの国家」という肩書が、死んでも欲しいという意志が見えるかの
よう。

なぜこうも緊張感を高めるのか?

かの国の頂点に君臨する人物の心中を、テレパスのように知ることはできない。

ただ、現在のこの状況に必然性があるのだと仮定すれば、そしてこの状況の
中で、最大の恩恵を受ける存在な何か?なんてことを考えると、ことの本質が
見えてくるような気がしないでもない。

[1] 東アジア周辺諸国、独裁国家・北朝鮮の暴発を懸念
→ 自国防衛の手段が必要
→ ミサイル防衛システムを整備しなければならない
→ アメリカから買わなきゃ(特に日本)

[2] 東アジアにおける軍事衝突もありうる
→ 対抗できる武力が必要だ
→ いろいろあってもやはり、米軍には居てもらわないと困る
→ アメリカが「軍の再編に金がかかる」というのなら少しくらい負担して
やってもいいじゃないか(もちろん日本)

私たち人間は、共通の敵に当たるときにこそ、最も強く結束するという。
(戦時中、政権の支持率は概して高い)

東アジアの緊張感の高まりは、わが国最大の友邦にとってこそ、経済的にも
政治的にも、もっともメリットが大きいように思えたりする。

だとすれば、この緊張感の高まった状態こそ、ある意味、政治的バランスの
取れた結果であると考えられるがどうか?



▼[Flash!] Related headlines (関連記事見出し)

・Failure of policy to restrain neighbour rankless with China
(Oct 10 2006/FT)

・Pyongyang triggers first crisis for Abe (Oct 10 2006/FT)

・Oil and gold rise in line with geopolitical tension (Oct 10 2006/FT)

・北朝鮮リスクで円売り / 金、有事の買い / 株「影響は限定的」
(Oct 11 2006/日経)

・NY株が一時最高値 (Oct 11 2006/日経)

・米国務長官「米国に北朝鮮進攻の意思はない」 (Oct 11 2006/読売 online)


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2006年09月20日

マードックの戦略。メディア王は何を見る?

◆Today's pick up

"Murdoch ready to swap DirecTV stake as price of thwarting Malone"

Rupert Murdoch's discussions with rival John Malone about swapping
his $9bn stake in satellite operator DirecTV, once the cornerstone
of News Corp’s US media strategy, signal the dramatic reshaping of
Mr Murdoch’s empire in light of the strong growth of the internet.

(September 16-17 2006 / Financial Times)



▼Vocabulary

swap (交換する)
thwart (排除する)
stake (持分、株式)
satellite operator (衛生放送事業者)
cornerstone (基点、拠点)
in light of 〜(〜に照らし合わせて、熟慮を経て)



◆きょうのポイント(対訳ではありません)

国際的メディア企業 News Corporation を率いる"メディア王" Rupert Murdoch
が、衛星放送企業 DirecTV社を売却する方向で交渉を開始したとの記事。

その交渉先は Liberty Media社のオーナーにして News Corp の19%の持分を
も所有するJohn Malone 。

譲渡の方法には、Murdoch が持つ DirecTV の株式と Malone の持つ News Corp
の株式を交換するという方式が検討されている。



■SHOJI's Comment

「大衆文化のトレンドを見抜くすばらしい才能を持っている男」
と評される Rupert Murdoch,

 ※マードック 世界のメディアを支配する男(W. ショークロス著)
  → http://tinyurl.com/esyyb

3年前、必死の思いで手に入れた DirecTV を手放そうとするメディア王の意図
とは何だろう?

UBS のアナリストはこう分析する。
------------------------------------------------------------------
"Mr Murdoch has bought a new media asset cheap and increased its value,
and looks close to selling an old media asset at a good price"

[意訳]
マードックは New media を安く買い、その価値を高めてきた。同時にかれは
Old media を今のうちに高値で売り払おうとしている。
------------------------------------------------------------------

Murdoch はこれまでに、インターネット・ビジネスの買収に150億ドル近くを
費やしている。

なかでもSNS (Social Networking Site) MySpace.comを5億8千万ドルで
買収したときには、市場の話題をさらった。

ビデオ・コンテンツのネット配信が普及しつつある時代の潮流に、メディア
ビジネスの変化を敏感に感じ取っているのだろうと評する向きもある。

たしかに、私自身、一方的かつ多数に向けて配信されるテレビ番組にはほとんど
興味を失っている。

それよりも、意欲ある個人が、特定の分野の濃い情報を、特定の人々に対して
配信してくれる小さなインターネット・メディアの方にこそ強く魅かれる。


 マスメディアから、パーソナルメディアへ


という時代の流れなのだろう。

そういった時機に価値を増してくるのは、個人が情報を発信するパーソナル
メディアの総元締め的な存在である可能性が高い。

そのひとつとして、SNSがある。

日本の代表的な SNS ミクシィが上場を果たしたが、市場で高く評価されている
のも、そういった時代背景を根拠にしているのではあるまいか。

ただし、こういうときは歴史的に見ても、期待先行型のバブルが多発する傾向
にある点、ご用心・・・ではある。

 ※バブルの歴史 → http://tinyurl.com/ggstr


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