2007年09月23日

最大の危機と最大の好機、の話

いま、住宅バブルに踊った人々が深手を負っている。

過大なリスクを背負って大きなゲインを狙った存在は、いまや青息吐息の
状態だ。

分不相応のリスクを背負ったファンドは、思惑がはずれれば容易に命を
奪われる。

そういったファンドに投資していた金融機関も、同様に損失をこうむる。

今回のキーワードのひとつが「証券化」だ。

信用度の低い債権が証券化され、リスクが次々と転化されていた。

複雑な仕組みとなり、結果として、本当のリスクがどこにあるのか、はた目
にはまるで分からなくなる。

正体不明なものほど、人間の不安感、恐怖心をかきたてるものはない。

いま、世界を覆うサブプライム・クライシスは、不安心理の連鎖が形と
なったものだと考える。

土地バブル崩壊後の、不良債権に苦しんだ、かつての日本に似ている。

グリーンスパン前FRB議長は、いまの様相を以前の株価暴落「ブラックマン
デー」に酷似していると述べた。なるほど。

しかし、不安心理が世界を覆い、株価が下げに下げたあの時期は、いまに
して思えば、私たち投資家にとって、最高の好機(チャンス)であった

そんなことも、同時に憶えておきたいものではある。

※音声で聴きたい方はこちらから
 → 楽しい投資 Podcast
 http://1tpc.seesaa.net/article/56680572.html
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2007年07月24日

政局不安で買い増す話

昨日はすごい下げだった。

新聞の扱いでは、政局不安から来た一斉の下げ、だそうだ。

フィナンシャルタイムズの一面には、でかでかと、
「プライムミニスター・アベの率いる与党が危機に直面」
なんて見出しがおどっていた。

たしかに民主党優勢が伝えられていたりもするが、自民・公明 vs 民主でどちらが勝とうと、企業活動に大きな影響はなさそうに思うのだが。

このごろはどっちを見ても、バラマキ型の大衆迎合主義っぽいし。

要するに、与党が参院選で過半数取れなかったとしても、全上場企業の価値が目に見えて下がる、なんてことはナイと思うのだ。

なので、これを好機とばかりに買い増した。

目を付けておいた企業リストはこういうときに役に立つ。

数ヶ月、数年単位で考えたら、株価がどう動くかなんて分かったものじゃないけれど、数十年単位で見たら、株価は企業の本質的な価値に収束していくものなのだ。

私たち投資家は、それを楽しみにしながら、目先の混乱を好機に変えて、投資家として行動していればいいし、それが一番楽しいと思うのだ。

posted by SHOJI at 15:27| Comment(0) | 投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月22日

日経マネー読者さん限定オンラインセミナーについて

こんにちは。楽しい投資研究所の ばへっと です。

本日、日経マネー読者さん限定のオンラインセミナーを、限定公開いたしました。

お申し込みいただいた方へは、個別にメールをお送りしています。

万が一ダウンロードサイトご案内メールが未着の方がいらっしゃいましたら、こちらまでメールをお送りください。

 → post@1toushi.com

また、受講されてのご感想なども大歓迎です。

どうか楽しんで、受講してくださいね!

posted by SHOJI at 18:15| Comment(0) | 投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月18日

【告知】楽しい投資ニュースレター第39号が配信されました。

※楽しい投資友の会・会員の方に向けてのお知らせです。

※特に、楽しい投資ニュースレターを、まだ受け取られて
 いない会員さんへの、大事なお知らせです。


こんにちは。楽しい投資研究所の ばへっと こと、庄司卓矢です。

先ほど、楽しい投資友の会・会員の方に向けて、
楽しい投資ニュースレター 第39号を配信いたしました。

ところが、私自身のメールボックス(Gmail を利用)に
当のニュースレターがなかなか届きません。

あれれ、どうしたのかな?と不審に思っていたのですが、
もしやと思って「迷惑メール」を開いてビックリ。

楽しい投資ニュースレターが Google の Gmail から迷惑メール扱いを
受けているではありませんか。

楽しい投資ニュースレターは、Yahoo! Groups を利用して配信されて
います。

もちろん、楽しい投資ニュースレターそのものが迷惑メールであるはずも
なく、どうやら、配信元アドレスとなる、「@yahoogroups.jp」が
問題のようです。

(つまり Yahoo! Groups のサービスを悪用して迷惑メールを
送りまくっている人がいるということなのではないかと思われます)

なので、楽しい投資ニュースレターが届かないな〜と思われている方は、
迷惑メールフォルダをどうか探してみていただけますか。

それにしても、このままではマズイので、独自配信を行うことも視野に
入れて、解決策を練っていきたいと思います。

また、これからは、楽しい投資ニュースレターを配信するつど、ブログと
HPで告知していきます。

お手数をおかけして申し訳ないな〜と思っておりますが、
どうぞよろしくお願いします。

庄司卓矢(ばへっと)
楽しい投資研究所
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2007年01月13日

新作の会社分析レポート「サン電子」編

サン電子株式会社の分析レポートを一般公開しています。

こちらからご覧いただけます。
http://www.1toushi.com/library/

興味がおありの方だけ、どうぞ。
posted by SHOJI at 08:58| Comment(0) | 投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

決算書から読み解くべきもの、企業生命体のストーリー

有報セミナー受講生の方からメッセージをいただきました。

メッセージをお寄せくださったのは、大阪府にお住まいの A.Wさん
(49歳 男性)です。

受講された方からのフィードバックを得て、私自身、思うところがありました
ので、ご紹介させてくださいね(3段構成でお届けします)。

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[受講生A.Wさんからのフィードバック メッセージ その1]
多くの入門書などでは、決算書の特定の数字だけを取り出し一定の数式に
当てはめて指標を計算するというような使い方しかしていない場合が
ほとんどです。けれども、それではちっとも決算書を「読んだ」ことには
なっていないということがわかりました。
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同感です。

私が決算書を読み解く手法・技術は、ふり返ってみるに、監査実務の
最前線で悪戦苦闘していたサラリーマン時代に端を発しています。

※(会計)監査とは?:企業の決算書が適正に作成・開示されているか
どうかを、検証するお仕事です。

今にして思うのですが、当時、私が受けた教えのひとつに
「監査の仕事はフィールド(現場)入りする前に、8割がた終了している」
というものがありました

監査部門のマネジャーとしてバリバリ働く女性から、教わったコツです。

以来、時間の許す限り、事前準備に多くのエネルギーを費やすように
なりました。

このコツ(というか考え方)が非常に大切であるということは、インチャージ
(監査実務レベルでのチームリーダー)を務めるようになって、ますます、
その確信を深くしたものです。

仕事の成否は、現場入りする前に、8割がた決定付けられてしまうものです。

当時、具体的に何をやったかといえば、自分が担当することになった企業
の決算書を中心に、関連する情報を可能な限りすべて集め、それらを
可能な限り深く、分析することでした

現場入りする前に、クライアント企業の本質とその置かれた状況を理解して
おくのです。

そのために、種々の決算情報分析の参考書を読みました。

世の中には多くの経営指標分析の手法があるようですが、しかし
「どこそこの利益率がいくら、資本構成がどうだこうだ・・・」
そういう断片的な、それこそ数字をいじくりまわすだけの「分析」が、仕事に
役立ったことは、残念ながら一度としてありませんでした・・・

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[その2] このようなテーマのセミナーは、大変にユニークで貴重なものだ
と思いました。
ばへっとさんが、有報の中のバラバラな情報をつなぎ合わせて読み
解いてゆく様は、まるで物語を読むかのように楽しくてスリリングです。
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「まるで物語を読むかのように」

このことばには正直、衝撃を受けました(講師のくせに)。

私自身が有報(有価証券報告書)を読んで、いったい何をつかもうとしていた
のか?という問いに対するひとつの答えをいただいたような思いです。

まさしくそのとおり。

私が読み解きたかったもの、それは決算書を通じて語りかけられる、企業その
ものの物語だったのです。

その物語は100%ノンフィクション。

そんじょそこらのヘタな小説よりも、何十倍も、何百倍もおもしろいものです。

しかも、深く読み解いた者には、多くの市場参加者を大きく引き離しうる
(有利な)立場に立つことができるというおまけまでついてきます。

有報に記されたいくつかの数値を個々に追いかけただけでは、断片的な情報
しか得られません。

ところが、それらを関連づけ、総体的かつ有機的に結びつけて把握したとき、
そこには一個の生命体としての、企業の真実の姿が見えてきます。

投資を実際に行うその前に、「企業の真実の姿」に、どれだけ深く迫ることが
できるか?

それこそ、私たちが株式投資で成功するための、最大のカギであると、私は
考えています。

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[その3] これから、(有報セミナーを)何度も復習を重ねて、
自分でも有報を読み取れるようになりたいと思います。
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くり返しや復習にはCD教材は非常に便利な形態です

鉄は熱いうちに打て!

ぜひともがんばってください!
(「頑張る」ではなく「顔晴(がんば)る」で)

そしてできれば楽しみながら、あなたなりの何かをつかみ取ってください。


ところで、A.Wさんだけでなく、多くの受講生の方たちからたくさんの
フィードバックをいただいています。

本当にどうもありがとう!
この場を借りて、御礼申し上げます!

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●「有報セミナー」おすすめのパート(by A.Wさん)
『 特にどの部分ということではないのですが、有報は数字だけを
もてあそぶものではなく、内容を「読む」ものだということ 』

●「有報セミナー」を通じて受け取った価値(by A.Wさん)
『 1千万円(になるといいな) 』
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私が実際の投資活動を通じて得た感覚として、こんなものがあります

すなわち、


学びつづける者には、むしろ豊かさのほうからついてくる


その感覚にしたがって、私自身も学びの道程のただ中にいます。

ともに賢明なる投資とは何かを追求しながら、楽しみながら投資を実践して
いきたいものですね!

(ばへっと)


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2006年09月15日

熱狂ミクシィ。頭を冷やして投資する法

こんにちは。楽しい投資研究所のばへっとです。

先日、知人からミクシィの招待状を受け取りました。

このソーシャル・ネットワーキングサイト(SNS)、比較的、参加者の顔が
見えやすい仕組みになっているのですね。

2ちゃんねるに代表されるような匿名の掲示板は、顔が見えないだけに、
人間の本性が出やすいように思えます。

匿名掲示板も興味深くはあるのですが、内容に人間の醜さが目立ち、けれど
その中にときおり、きらりと光るなにかが垣間見える、といった感じですね。

発言の内容に責任が付随するか否かが、コミュニティの品性を決定付けて
いるように思えるのですがいかがでしょう?


それはともかく、9月14日、株式会社ミクシィがその株式を新規公開
(マザーズ上場)しました。

上場初日は買いが殺到し、初値がつかない状況で、しかも同日の新興市場
IT関連銘柄はそろって下落。その理由はミクシィ株を取得するための
資金調達を目的とした換金売りと見られています。

すっかり、時のひと(会社)となった感のあるミクシィ。

個人的に興味を覚えたので、EDINETで決算書(有価証券届出書)を
手に入れてサクッと読んでみました。


 ※EDINET → http://info.edinet.go.jp/


ミクシィの直近年度(H18/3期)における株主資本比率は57.5%です。

売上高18億円、純利益5億円、営業キャッシュ・フロー (CF) 5億円と、
ぱっと見いい感じですね・・・

投資CF△1億円も見てのとおり営業CFで余裕を持ってまかなえている
状況です。

それにしても特筆すべきはROEの119.6%(!)。

前期の1年間で、自己資本以上の利益を稼いだことになります。
これはすごいな・・・

なるほど、「IPOゲッター(?)」たちが血まなこになるのも分かる
気がします。


ところで、ミクシィはSNSを基盤としたインターネットメディア事業の
印象が強いけれども、売上高の構成を見てみると、なかでも求人広告
事業が主力、ということが見てとれました。

有価証券届出書や有価証券報告書(有報)には、「事業等のリスク」と
題して、経営陣が想定するリスクがことばで表現されています。

せっかくですからこの機会に、ミクシィが公表するリスクについて、
(おせっかいながら)その一部を要約してご紹介しますね。

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● 「広告料収入への依存について」
平成18年3月期におけるインターネットメディア事業の売上高に
占める広告料収入の比率は81.2%、その依存度は高い状況にある
(有価証券届出書 p.32)
-----------------------------------------------------------

注目すべきは全売上高の65%を占めるのが求人広告事業(12億円)
人材ビジネスに密着した事業形態なんですね。

また

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●「外部検索エンジンへの依存」
サイトへの集客は、全体の4割程度がYahoo!やGoogleといった検索
エンジンを経由してなされている。
会社は検索結果において上位に表示されるよう、SEOなどの必要な
対策を進めてはいるが、検索エンジン運営サイドの表示方針変更
などがあった場合、集客効果に影響を及ぼし、結果として業績にも
影響を与える可能性がある
(同 p.34)
-----------------------------------------------------------

さらに

-----------------------------------------------------------
●特定の人材への依存
同社の開発体制は、その取締役にして最高技術責任者バタラ ケスマ氏
に依るところが大きい
(同 p.35)
-----------------------------------------------------------

この点は、同社が抱える比較的大きな「人的リスク」といってよい
でしょう(若い会社であるがゆえに)。


・・・とまぁ、いろいろあるわけですけれども、
どんなビジネスだって、多かれ少なかれリスクはつきものです。


問題は、経営陣が感じているリスクを、正直にありのままに、私たち
投資家へ示してくれているかどうかであり、それが経営者の誠実性を
はかる上で大切な情報となってきます。

なおかつ、それらのリスクについて、投資する側としての私たちが
きちんと理解しているということが、何よりも大事なことです。


ちなみに、こういった「リスク情報」が現在のように詳細なかたちで
開示されるようになったのは、意外にもここ数年のことです。


投資家に向けた情報開示の内容が見直されて、現在はこんな(ある意味)
きわどい情報まで、経営陣のことばとして決算書(有報)に記載される
ようになったのは、投資する側としてありがたい限り。

決して見逃せない情報ではあります。


たしかに、マイナス面にばかり目がいっては、何もできなくなってしまう
ことでしょう。

ただ、その前に、リスクを正面から見据えて市場と向き合ってこそ、
頭を冷やして落ち着いた意思決定を行えるというものです。

それに、会社を取り巻くリスクを事前に頭に入れておけば、不測の事態に
際しても、周囲に流されることなく、(それこそ不要なパニックに襲われる
こともなく)みずからの頭で売るも買うも落ち着いた行動が取れるはずです。

新規に株式を公開した会社だって、しっかり決算書(有価証券届出書)は
公開されているし、新規公開の会社だからこそ、こういう情報は頭に入れて
おきたいものです。

ミクシィという会社、たしかに将来性は感じます。

投資家として、個人的にいたく興味をおぼえます。

けれど・・・

9月15日(取引成立)の終値は、312万円でした。

2006年3月期の一株当たり純利益は8,732円です。

これをベースにPER(株価収益率)を求めれば、357倍。

同社が公表する2007年3月期の予想一株当たり純利益は、14,953円
(前期比+71%)ですが、これをベースに考えても、現時点のPERは209倍
ということになります。

200年分以上の利益に相当する株価って・・・どうですかね?

この猛烈な熱狂ぶりは、ミクシィ・バブルである可能性が非常に高いと
見ざるをえません(私だったら、こわくてとても手を出せない水準です)。

興味はあるけれど、今はあせらず、様子見にでいこうかな・・・

なんてことを考える ばへっと でした。


(メールマガジン『投資家さん、会計の勉強しませんか?』より)
 当メールマガジンのご購読はこちらから。無料ですよ。
   http://www.mag2.com/m/0000151650.htm

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2006年09月11日

勝つべくして勝ち、負けるべくして負ける

こんにちは。楽しい投資研究所の ばへっと です。

前も書きましたが、いま北海道に来ています。

昨日まで知床にいました。

ホテルの近くに野生のシカが群れをなしているのには驚きましたが、目が
クリクリとしてかわいかったです。

旅の車中や宿では、司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んでいます
(まだ読んでます)。

その話を少々。

この作中に、明石元二郎なる人物が登場します。

日露戦争の裏側で、ヨーロッパでの諜報活動や、反ロシア勢力を資金支援
するなど、特殊工作に従事した人物です。

戦後、彼は先輩から「君の業績は数個指弾に匹敵する」と賞賛されました。

しかし司馬遼太郎はいいます。

「その言葉はまだまだ評価が過小であった」

砲声ひびく表舞台の裏側では、外交が戦争の結果を大きく左右するものです。

「明石ひとりの存在は、在満の陸軍のすべてか、それとも日本海にうかぶ
東郷艦隊の艦艇のすべてにも匹敵するものであった」 (p.187)

彼の行動スタイルは一貫していたといいます。

以下、司馬氏の表現を借ります。

------------------------------------------------------------
「明石はおそろしい男だ」

と、味方であるはずの東京の参謀本部でさえ、明石という男を不気味がる
むきもあった。

性格が、そうであった。目的に向かって周到に配慮し、構想し、実行に
ついてはあらゆる機会を逃さず、機敏に行動し、ほとんど狂人のように
すすんでゆくというこの性格は、すべての成功者がそうであるように
偏執的でさえあった (p.186)
------------------------------------------------------------

この時代、対ロシア戦勝利へ向けて、このような英雄たちが日本に実在
したのですね。

これに対してロシアは、皇帝による独裁のもと、計画性もなく、まるで
思いつきのままのように日本への侵略政策を押し進めたも同然だったと
いわれます。


・・・これらを投資に当てはめて考えてみました。

「偏執的な」明石スタイル

投資家として、これはいいですね。

僕もたぶん、こと投資に関しては「偏執的」です。偏執狂です(笑)。

偏執狂のように、ねちっこく、投資先企業とそのビジネスを調べ、深く理解
することに努めし、その上で投資の意思決定を下すのです。


単なる思いつきでの意思決定は、高くつくものです。

ロシアにとっての対日戦争は、(国内の革命機運沈静化という)投機的思惑
を動機とした、無計画なそれこそギャンブルのようなものでした。

これに対して日本は、ロシアとの衝突は不可避と考えたそのときから、対露戦争
勝利という明確な目標を掲げ、戦費調達、軍艦の建造、練兵を、限られた時間と
資金の制約の中で計画し、合理思考を重ねながら、準備を進めます。

日本は勝つべくして勝ち、ロシアは負けるべくして負けた

と、後世の歴史家はこの時代を評しています。


いまは、こんな風にいえるかもしれません。


 投 資 家 は 勝 つ べ く し て 勝 ち 

  ギ ャ ン ブ ラ ー は 負 け る べ く し て 負 け る


投資を戦争にたとえることは必ずしも適切とはいえないかもしれませんが、
学ぶべき点が多いと強く感じたので、こんな話をお届けしました。

北海道、ロシア絡みのことをいろいろ考えさせられます。

 → 坂の上の雲 http://tinyurl.com/kqonv


(9月7日記す)



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2006年09月09日

ものいう株主。なるべきか、ならざるべきか

知床観光の拠点、ウトロに入ってすぐ、ガイドブックに掲載されていた
おすすめの小料理屋に入ったときのことです。

ところが、その店の従業員の人たちの対応の悪さに気分を害し、
注文することもなく出てきてしまいました。

そんなわけで、知床・ウトロの第一印象は、意外にもよろしく
なかったのです。

大手のガイドブックに掲載されたりすると、お客が殺到し、
忙しくなってしまったのかもしれません。

多分、思い上がってしまった部分もあったのでしょう。

ちょっと経営がうまい具合に回り始めると、私も含めて人は
思い上がりの心に陥りがちなのかもしれません。


ところで私自身、投資先企業を選別する際に、経営者の人となりを
とてもとても重視します。

思い上がりのニュアンスを含んだ発言をくり返す経営トップが
率いる企業に、投資したいとは決して思いません。

経営理論の優劣なんかよりも、経営者の人格、人間として尊敬
できるかどうかが最優先です。

「ものいう株主」を自認する人々の中には、これを変えろ、
あれを変えろと経営者に意見する方もいます。

ちょっと前、新聞に掲載されていたバフェット氏の発言に、
こんなのがありました。

ある記者がこんな質問をしたそうです。

「バフェットさん、あなたはものいう株主になるつもりはないのですか?」

バフェット氏は、彼が率いる企業トップに指図するということが極端に
少ない(ほとんどない)オーナーとして有名です。

これに答えてバフェット氏、


「(意見したり、指図したり)もの言わなければならない企業には、
最初から投資なんてしませんよ」


なるほど、ごもっともな話です。

他人が意見して、人を変えることなんてできっこありませんしね。


【↓写真】ウトロの港に立つ奇岩。通称「ゴジラ岩」
godziraiwa1.jpg
posted by SHOJI at 18:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月08日

投資と旅。投資家が手にする本当の資産

北海道を旅するのなら、車かバイクに乗っていた方が絶対に有利です。

そうでない場合、既存のツアーに申し込んだ方が、観光名所を効率的に
回れるはずです。

けれど、僕はあえて、バス・電車の時刻表とにらめっこしながら、自分で旅を
組み立てることにこだわります。

なぜなら、これまでの経験からいって、記憶に残るのは、


 自 分 自 身 で 組 み 立 て た 旅 


のみだったからです。

ツアーコンダクターや添乗員さんのいる旅は、たしかに便利です。

けれど、便利であればあるだけ、ついついそれに頼ってしまう自分がいます。

旅の方向性を他者に依存してしまうと、あちこち回ったはずなんだけれど、
結局、何だか記憶に残っていない、ということになりがちです。

このことは、もしかしたら投資も同じなのではないか?と思いました。

「今はこの株」、「これからはあの株」
「今おすすめなのはこのファンド、絶対大儲け間違いなし!」などなど・・・

そんなアドバイスは、自称・投資の専門家たちがいくらでも配信してくれています。
撒き散らし放題、といった状況です。

彼らの無責任な「助言」をどう扱うかは、投資家個々人の問題ですが、
自分の頭で考え、意思決定したとき、必ず手に入れられるものがあるはず、
と考えます。

それは、投資家としての「経験」であり、自らつかみとった「投資の知恵」です。

他人の言動に依存して売買をしたところで、仮にうまくいったとしても、
その土台となる、投資家としての知識や知恵を身につけているとは限りません。

たまたま手にした資産があったとしても、それに見合った知性や感性が
伴っていなければがなければ、その儲けは単なるあぶく銭で終わってしまう
可能性が少なくないと感じます。


また、おすすめ銘柄を推奨するとしたならば、買いを勧めたそののち、
いつ売るかも勧めなくてはならないだろう、とも考えます。

いったん買い推奨をしたのなら、その銘柄を売るべきときはどんなときなのかも
示さないことには、片手落ちといえないでしょうか?

しかし現実問題として、売り推奨が出てくるときはほとんどありません。

そして、売り時を見極めるには、やはり投資する側自身が、その企業の本質、
ビジネスの本質を見極めている必要があります。

理解が不足したままでは、買うことはできても「適切に売る」ことができないのです。



株式投資は、しばしば「旅」にたとえられます。

記憶に残る旅、自身を磨き・成長を志向する旅を望むのならば、自らその旅を
組み立てる必要があるのではないか

知床の海を眺めながら、そんなことを思った秋の一日でした。


2006年9月3日 記す

【↓写真】 船上から見た カムイワッカの滝 (知床半島沿岸)

(脚注)「カムイワッカ」とはアイヌ語で、「神の水」もしくは「魔の水」の意。
硫黄山を源流とし、その水は毒気(硫黄分)を含む。

(コメント)アイヌのことばには、"神"と"魔"が同居するのです・・・
kamuiwakka1.jpg
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2006.9.2 (6) みえてますよ

窓から「知床第一ホテル」(近辺で一番高級そう)の大浴場が見えます。

その近所を歩いていたら、入浴中の泊り客(全裸)と目が合いました。

おおらかでいい感じです。
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2006.9.2 (5) のらしか

本日の宿は「知床プリンスホテル風なみ季」です。

チェックインしてから周囲を散歩していたら、道脇に鹿がいます。

車の通る道脇で、鹿が普通に草を食んでいるのです。

思わず写真を撮りました

 → 逃げません。


ついフラッシュをたいてしまいました

 →逃げません。


わずか1mの距離にまで近付きました

 → 逃げるそぶりすら見せません。


・・・ふと周りを見渡すと、あちらこちらに鹿がいます。

数えてみると、総勢13頭。

もしかしたら放し飼いされているのかな?とも思いましたが、
やはり野生のシカでした。

北海道に来たなー!って感じです。


(↓3匹ののらシカ。そろい踏み、です)
norashika.jpg
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2006.9.2 (4) オロンコ岩

知床斜里からバスで、ウトロ温泉バスターミナルに着きました。

ここから歩いて10分くらいのところに、巨岩がそびえ立っています。

その名も「オロンコ岩」。

ちょっとしたエアーズロック、といった趣です。

このオロンコ岩、エアーズロック同様(実際にいったことはないけれど)、てっぺんまで登ることができます。

急な石段を登ることになるので、足元には要厳重注意、ですが、てっぺんからの見晴らしはなかなかのものでした。

真っ青なオホーツクの海が目にしみます。


(↓ウトロの巨岩・オロンコ岩)
oronko.jpg
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2006.9.2 (3) 知床入り

今日も相変わらずPHSが通じません。

昨夜からずっと「圏外」が続いています。

ウィルコムはどうも道東エリアをカバーしていないもよう。

周囲の人たちは自由に携帯を使いこなしているところを見ると、どうやら
電話会社が違うみたいですね。

まあ、電話が通じなくとも、ネットにつながらなくとも、生活に困るわけではありません。
(ブログの更新はできませんけれど)

むしろ煩わされるものが少なくなって、良いことだ、という風に考えることにして、
紀行文を書きためることに集中しようと思います。


(↓野生のシカがうろうろする町、ウトロ)
ezoshika1.jpg
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2006.9.2 (2) ヒグマと共生する人々

朝、ひとっ風呂浴びて、朝食をとりました。

塩辛、松前漬け、岩海苔、大変おいしゅうございました。

ホテルの前には白樺の林があり、遊歩道を歩いていくと、川湯エコ・ミュージアムなるところに出ます。

ふらりと入ったところ、ヒグマ・ニュース・コーナーなるものがありました。

そこによれば、ここ北海道では、けっこう頻繁にヒグマとの遭難事故が多いもようです。



銃で撃たれて、内臓を飛び出させながらも人を死傷させたヒグマの記事が切り抜かれていました。

大切なのは、鈴などをつけてヒグマと出会わない工夫をすること、だそうです。


「人間に不意に出会ったら、ヒグマの方だって恐怖を感じている」

「子育ての時期には縄張りを守ろうという意識も働く」

「彼ら(ヒグマ)にも言い分はある」


との解説。

もっともな話です。
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2006.9.2 (1) <旭川動物園>革命

旭川動物園の園長・小菅正生氏が著した「<旭川動物園>革命」を読んでいます。

この本の中で語られている、小菅園長の基本方針は、

「動物も人も、彼らが生まれながらにして持っている特質を、のびのびと発揮
できる環境を整えてさえあげれば、自然と輝く」

だそうです。

なので、園長の役割というものは、動物も飼育員の人たちも、自分らしくのびのびと
生活でき、仕事ができる環境を整えてあげることと、認識しているとのこと。

この本は、経営書としても一流なのではないか?と思うくらい、
はっとさせられる言葉が多く含まれています。

思うに、重ねられた工夫と、その土台としての経営哲学が、
彼らの行動に、深みと魅力を与えているように思われました。

ところで、9/1付の新聞(北海道新聞)には、今年8月の旭川動物園入園者数が
60万人を超えたとの記事が載っていました。

この人数、年間入場者数としてもとんでもない数字なのだそうです。

9/2の新聞(日経)では、旭川動物園人気のおかげで、航空会社エア・ドゥの
好業績が報じられてもいました。

ちなみに旭川動物園は旭川市の市営動物園です。

もしも、こんなトップのいる会社があったとしたら、絶対に投資を考えることでしょう。



小菅氏の言葉からは、組織を練磨し、成長・発展させていく経営トップの
モデル像を学ばせられる思いです。

旭川動物園、ぜひ訪れたいと思います。
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2006.9.1 (7) 小さな巨人

TVで全日本女子バレーの対ドミニカ共和国戦を観ました。

キャプテン竹下選手のトス・ワークにしびれます。

プレーでミスした選手には、

自分の失点は自分で取り返せ

とばかりにもう一度トスを上げる竹下選手。

それが彼女なりのエール。

キャプテンは、多くを語らず、プレーで語る、のだそうですね。

彼女のプレーを見るたびに、

小さな巨人ってこういう人のことをいうのだなあ

と、思わされます。
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2006年09月07日

2006.9.1 (6) 強酸性の湯

泊まっている宿(川湯温泉)の大浴場は、二階建ての造りになっています。

(こんな温泉初めて見ます)

入口が2階にあり、一階に降りていけば浴槽内に打たせ湯があります。

こりゃいいや、と戯れに落ちてくる湯を頭頂部に当てていたら、
湯が口の中に入ってきました

シュワワー・・・

湯に含まれる酸なのでしょう

なんだか歯と反応している感があります

歯が溶け出した!(恐怖)

と思い、驚きあわてて二階へ上り、洗い場で口をすすぎました。

どうやら、歯が溶けたと思ったのは勘違いだったようですが
けっこう(というか、かなり)こわかったです。

ちなみに川湯温泉のお湯は、薄めれば飲んで体を癒す飲泉としても用いられているとのこと。

訪れる機会がありましたらぜひお試しあれ。

けどいまはいいや。
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2006年09月06日

2006.9.1 (5) クスリの地

本日は川湯温泉の宿に泊まっています。
(PHSがまったく通じなかったため、時間差があります。ご了承下さい)

この川湯温泉、源流は硫黄山から湧き出ています。

日本でも有数の強酸性のお湯だそうで、多くの疾病に効能あり
なのだそうです。

硫黄山から湧き出るこの温泉は、屈斜路湖に流れているそうです。

古く屈斜路湖の湖畔に住んでいたアイヌの人々は、この湯を
クスリ(和語の薬と同じ意味のことばなのだとか)として
用いていたと伝えられています。

彼ら(アイヌの人々)は、屈斜路湖をクスリ・トウ(薬湯湖の意)と
呼んでいたのだとか。

ちなみに釧路川の旧名はクスリベツといいます。
(ベツやペツは、アイヌ語で川の意)

そしてこの近辺には、他にもクスリにちなんだ地名が多いとのこと。

ゆえに、釧路の語源はクスリ、といわれているのだそうです。

へぇ5つ。


(↓硫黄山を望む)
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2006.9.1 (4) 二重サッシ

釧路から川湯温泉へ向かっています。

釧網本線の車両をホームで待っていたら、やって来たのは
一両編成ワンマン車両でした。

わがふるさと(東北の片田舎)を思い出します。

ところでこの車両、窓が二重サッシ構造になっています。

冬季の防寒対策なのでしょう。

北の地にやってきたのだな〜と実感しました

というお話。
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