2015年01月14日

畏怖について

対象がなんであれ、自分が理解できていない部分は必ずあるわけで、100%理解できているものなどない。結局のところ、不確実性は必ず残る。

確実なのはただひとつ、不確実性が残るということ。

この感覚が投資家にとっての畏怖ということなのではないか。畏れは、生き残るためにも大切な感情なのだと思う。

畏れを知らない投資家は、まだ未熟なうちに滅んでしまう。畏れを知る者だけが理解を深める努力を継続し、健全性を保つことを大切にし、やがて本当の意味で豊かな資産を築くことになる。
こういうことを僕はある武術家に教わったのだけれど、投資にも通じることだと思ったのでここに書く。
posted by SHOJI at 09:08| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月09日

決定的なタイミングについて その2

(最悪の15日間を避けることはできるのか)
・ここまではよくある考え方である。では逆の場合はどうだろう。

・この13年間で最悪の年は2008年の△40.3%だった。

・この2008年において最も株価が下げたワースト15日間を考えてみる。同じく2001年末に100万円を日本株に投資して、これら最悪のタイミングを上手に避けることができたらどうなったか。

・答え:2014年末において418.3万円となる。+318%のゲインだ。4倍超になるのだ、これはすごい(素で驚いた)。

・タイミングを上手にとらえることができるのなら(上手に逃げることができるのなら)バイ・アンド・ホールドに比べて3.8倍の超過リターンが得られるのだ。試してみる価値はあるのだろうか。あなたは0.5%をとらえられるか。

(考察)
・最良の年のベスト15日間と、最悪の年のワースト15日間を比べて見たところ、1日当たりの変動率は下げるときの方が圧倒的に大きかった。2013年のベストは6月10日で+5.2%、対して2008年のワーストは10月16日の△9.6%である。市場参加者は逃げ足が速いのだ。

・そして2008年のワースト15日間のうち、7日間が10月に集中している。セル・イン・オクトーバーであった。ビール飲んでる場合ではない。

・その一方で、上げるときはじわじわと上げるものらしい。2013年のベスト15日間は6月が5日間を占めているが比較的ばらけている。そして変動率は下げるときに比べてずっと緩やかだ。

・上げ相場を掴みたい人は、できる限り長く市場に居続けることを心がけねばならないようだ。そして逃げるときには脱兎のごとく去らねばならない。リスク・オンとリスク・オフの切り替えは種類の異なる動作・意思決定が求められるものらしい。

・ぱっと入ってぱっと出る、といったタイプのデイ・トレーダーたちは、小さなゲインと大きなロスに見舞われる可能性が高いといえそうである。それに加えて売買手数料も積み重なって来るのだから、損する人が9割を超えるというのも納得の話である。

(まとめ)
・短期トレードはやはり難しい。「相場は結局、上がるか下がるかのふたつにひとつである」などという人は、私は何も分かってないんですよと言っているに等しい。

・何より最大の損失は、相場が気になって本業が手に付かなってしまうことだと思う。プロのトレーダーならいざしらず、そうでなければ昇給のチャンスも社会的信用も損ないかねない。

・相場の変動に意識がとらわれてしまうこと、時間が喰われてしまうことも大きな問題である。

・やはり僕には、ほったらかしのバイ・アンド・ホールドが向いているようだ。有報・四報・短信を読み込んで、自分なりに価値を見極めたうえで、株価が下がるのを待ちかまえて投資し、持ち続ける。この方針であれば、いったん投資した後は基本的に他のことに時間を割け、エネルギーを注げる。他の仕事にも集中できる。何より投資を楽しめる。やはり楽しんでこその投資であり、楽しめるくらいでなければ、正当な果実は得られないと思う。そう考えるからこその「楽しい投資研究所」なのだ。

以上

Best15daysAndWorst15days.png
posted by SHOJI at 14:37| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

決定的なタイミングについて

(クリティカルな年の重要な15日間)
・2001年末、TOPIX連動型投信に100万円投資した場合、13年後の2014年末には元本163.5万円となった。+63.5%である。
・この13年間で最もリターンが大きかったのは2013年の+54%だった。
・2013年において最も株価が上げた上位15日間を考えてみる。仮にこのタイミングを逃したらどうなったか。
・答え:2014年末の元本は104.4万円、+4.4%にとどまる。
・13年間のうちの15日間とは、総取引日数の0.5%に相当する。この決定的なタイミングを逃してしまうと、市場に居続ければ得られたはずのリターンの大部分(約93%)を失ってしまう計算になる。なんということでしょう。

(まとめ)
・タイミングをとらえるのはむつかしい。僕には無理である。
posted by SHOJI at 13:14| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月08日

2014年版投資実験レポート Draft(インフレ・デフレ・為替換算を考慮に入れた場合)

日本株の、この13年間のパフォーマンスはどうであったか。
TOPIX連動型投資信託に投資した場合を考えると、次のような結果となった。

(期間)
期間は2001年末から2014年末までの13年間とする(実験ファンドの運用開始が2001年末なので)。配当は元本に加えるものとする。
※参考情報として、実験ファンドの複利利回り実績をカッコ内に記している。

(名目値)
答え:複利利回り+3.85%が得られた計算になる(実験ファンドは+6.58%)。これが名目値。

(インフレ調整後)
インフレ/デフレ率を考慮した場合はどうなるか。
答え:複利利回り+3.75%となる(実験ファンドは+6.45%)。インフレが微妙に進んでいるのだ。
ちなみにインフレ率はこの13年間で2014年が突出して高い(+2.4%*)。その他の年は0%をはさんでインフレ・デフレを行ったり来たりしている。インフレ率は、総務省統計局が公表する消費者物価指数の変動率を用いた。
*なお、2014年度のインフレ率は11月末時点の前年同期比の数値を用いている。12月末時点のものはまだ公表されていないため。

(ドル建て換算した場合)
ドル建て換算の場合はどうなるか。結局のところ世界はUSドルを基軸にまわっている。
答え:複利利回り+4.57%となる(実験ファンドは+7.32%)。円安が続いているとはいえ、13年前に比べればまだ円高なのだ。なお、円安の進行は2013年度が突出して高い(+22.5%)

(ドル建て換算インフレ調整後の場合)
さらにドル建て換算インフレ調整後はどうなるか。
答え:複利利回り+4.461%となる。(実験ファンドは+7.19%)
なお、ここで用いたインフレ率は日本国内の消費者物価指数である。

(総括)
・超低金利下であっても、この13年間を見れば、複利利回りで見てそれなりの水準のリターンが得られている(日本企業のROE平均は過去20年間を見れば5%程度である)。TOPIX連動型投信に13年間投資し続けてきた人は、元本が1.6倍に増えたはずだ(実験ファンドであれば2.3倍になった)。

・通貨別の取引量を見れば、USドルが世界全体の87%を占めるといわれる。世界経済はアメリカを軸に、USドルを土台に回っている。

・2014年、TOPIXは(つまり日本株は)+4.92%のリターンを上げた。ただしこれは日本人から見てのものであって、ドル換算ベースで見てみれば、TOPIXのリターンは△4.0%となってしまう。ロスだ。一方、米国S&P500連動型インデックス・ファンドは+13.69%となった。

・歴史的に直近100年程度を眺めて見れば、米国株式もインフレ調整後では概ね8%程度の複利利回りを上げて来ている(ここ数年間はもっと高いけれど)。日本株もおそらく、これにちかい水準に落ち着くのではないかと十数年前は思っていたが、ふたを開けてみればその半分程度にすぎなかった。ただ手前味噌ではあるが、実験ファンドを見ればそれに近い水準に喰らいついている。日本株オンリーでやって来たにしてはよくやっていると自分をほめてもいいのではないか。

・これからは海外を、特にアメリカの株式をしっかりと見て投資していこうと思う。実験ファンドの投資対象に米国株が加わる日も近い。

・ただ、米国株は好調な年が続いている(5年連続プラス。2011年を除き全ての年で2ケタ成長)ので、果たして今が割安かと問われればノーとこたえるのが正しいと考える。

結論は、これからも変わらず焦らずじっくりと、である。ただ、視野を海の向こうにも広げていきたい。

以上
複利利回り2014.png
posted by SHOJI at 14:06| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月03日

2014年に読んでおもしろかった本の覚書

※投資には直接関係のないジャンルの本も交じっています。というか、そういう本ばかりです。

■第5位
「サイコパス 秘められた能力」 ケヴィン・ダットン 著 NHK出版
Psychopaths.jpg
http://amzn.to/140h8vE

(本を手に取った経緯)
新宿コクーンタワーにある書店ブックファーストで何とはなしに手に取った。ある会社の株主総会からの帰りみちだったと記憶している。

(内容について)
サイコパスとは精神病質者のこと。ただしその特質には、「人を惹きつけてやまない個人的魅力や、人当たりがよくてそつがないように見せる才能」があるという。
この本の原題は”The Wisdom of Psychopaths”、直訳すれば「サイコパス(精神病質者)たちの知恵」となる。

「サイコパスの連続殺人犯によく見られる特徴――うぬぼれの強さ、説得力、外面のよさ、冷淡さ、やましさを感じないこと、他人を操ること――は、政治家や世界の指導者にも共通する」

そして良心を欠いた、社会に潜む捕食者なのだという。
また、精神病質者の傾向は社会的地位の高い人々にも広く見られるとも。

「『知的能力だけでは、悠長すぎて、二番手に甘んじることになるだろう』と、ある成功したCEOから聞いたことがある。『覚えておくといい、成功への道がすべりやすい棒を登るようなものだと言われるのもだてじゃない。トップへの道のりはきつい。だが他人を踏み台にすれば、いくらか楽になる。自分に何かメリットがあると相手が思えば、いっそう楽になる』」

チャーチルは「偉大な人物と善良な人が同一人物であることはまれだ」といった。

「爬虫類のような一点集中力と他人への全くの無関心ぶりが、重役室や法廷や手術室ばかりではなく、それらとはまったく別の世界で、大物の証になる可能性もある」

(印象に残った箇所の抜粋)
「成功しているサイコパスとそうでないサイコパスは似ていた」

サイコパスの程度を測るためのテストがある。

「成功しているサイコパスも、そうでない典型的なサイコパスと同じように、自己主張、刺激を求めること、活発さといった項目で得点が高く・・・利他主義や法律を守ることや謙虚さといった協調性の面では得点が低い。さらに自制心という点を除けば(これについては成功していないサイコパスはまったくだめで、成功しているサイコパスは優秀だった)、誠実性でも両者は似通っており、有能さ、思考と行動の秩序、目標達成に向けて努力することの項目で最も点数が高い」

(総括)
サイコパスから学べることってなんだろう、という意識を持って途中まで読んだが、そういうものは学べるものじゃないだろう。
世のなかには、こういう怖い人たち(捕食者だそうだ)もいるのだということを認識して生きていきたい。


■第4位
人間臨終図巻(上・中・下)
 山田風太郎 著 KADOKAWA
人間臨終図巻.jpg
http://amzn.to/13WAzWf

(本を手に取った経緯)
青山にある仕事先の近所に、何やら面白そうな本屋があったので入ってみた。書店の名は「ブッククラブ回」といった。そこで目についたのがこの本。

(内容について)
著名人の、死に臨んでの姿を淡々と記している本。
上巻は十代から五十五歳で死んだ人々324名、中巻は五十六歳〜七十二歳で死んだ307名、下巻は七十三歳から百代で死んだ292名を記述。
目次にある、今の自分よりも若くして亡くなった人々を見るだけで、うわっとなる。若いのに、しっかりした仕事成し遂げているなあと感心する他ない。モーツァルトは35歳で死んだ。アレキサンダーは33歳、キリストは32歳である。若者たちすごい。

(印象に残った箇所の抜粋)
「モーツァルト
――1789年以来ウィーンに住んでいたが、収入の少なさと妻のコンスタンツェともども経済観念の欠如のため――さらにそのコンスタンツェも骨膜炎でバーデンに療養にいっているため、貧しい一人暮らしを続けていた」
「(死後)集まったわずかの数人の知人と弟子は、おりからの雪まじりの悪天候のために墓地に見送ることも出来ず、死体はただ墓掘り人のひとりによって、セント・マルクス墓地のなかの共同貧民墓地に葬られ、数十日後にはその正確な場所さえ不明になった」

「アレキサンダー大王
――このヨーロッパのアジア侵略の開祖は、アラビア遠征の準備中、バビロンで熱病にかかり、十日間苦しんだのち、前323年6月13日の夕刻に死んだ。
死ぬ前に将軍たちが、帝国は誰にゆずるべきか、と尋ねたら、アレキサンダーは答えた。
「最もそれに値するものに」
アレキサンダー大王にしては、何だかつまらない遺言である」※その後、後継者を巡る大戦争勃発。

(総括)
こういう本が目につくようになったのも、死を想っておくべきお年頃になったからなのだろうと解釈している。


■第3位
続・100年予測
ジョージ・フリードマン 著 早川書房
The_Next_Decade.jpg
http://amzn.to/1zB5BeO

(本を手に取った経緯)
前作「100年予測」がめっぽう面白かったので、続編となるこの本も手に入れた。ハヤカワノンフィクション文庫は良い本が多くて好きである。そして予想どおり、これもまた非常に興味深かった。

(内容について)
邦訳のタイトルが「続・100年予測」となっているが、原題は”The Next Decade”、次の十年を予測するといった趣旨の内容である。

「一般に、予測の時間枠が長いほど、未来予測は難しくなると思われている。だがわたしは逆だと考える。個人の行動ほど、予測しがたいものはない。100年の間には膨大な数の決定が下されるため、その一つひとつは重要な意味をもたない。それぞれの決定は、一世紀をつくる決定の奔流に埋もれてしまう。しかし10年という短い時間枠のなかでは、一人ひとりの個人、特に政治権力を握る個人が下す一つひとつの決定が、とてつもない重みを持つことがある」

洞察が敷き詰められているようだと感じられる本との出会いは運命ととらえたい。内容に加え、文章も格調高くて読んでいて心地良い。訳者が優れたプロフェッショナルなのだろうと思う。

(印象に残った箇所の抜粋)
「100年予測とは、起こり得ないことを見極め、論理的に考えればあり得ないできごとを、すべて検討から外す技術である。シャーロック・ホームズがいうように、『すべての不可能を排除していくと、最後に何かが残る。どれほどあり得なそうであっても、それが真実のはず』だからだ」

「日本の工業生産は、資源の輸入と切り離して考えることができない。とくに重要なのが石油で、そのほとんどをペルシャ湾地域から運んでいる。つまり日本は本質的に、世界中に幅広い利益をもつと同時に、脆弱性を抱えているのだ。中国は原材料を輸入しているが、必要とあれば自前でまかなうことができる。それにひきかえ日本は、輸入が止まれば数カ月のうちにたちゆかなくなる。」

「欧米のエコノミストは、日本経済が停滞に陥った二〇年を称して、『失われた二〇年』と呼ぶが、これは日本の意図を正しくとらえておらず、日本の価値観に欧米の考え方を押しつけている。結束の固い日本社会は、成長を犠牲にして完全雇用を維持したことで、10年を無駄にするどころか、国の中核的利益を守りとおしたのである」

(まとめというか、さらに印象に残った箇所について)
著者はやがて起こるであろう出来事として世界戦争(21世紀半ば頃)を挙げている。そのとき衝突する主な大国は、アメリカと日本なのだそうだ。

「日本ほどの経済規模をもちそれでいて脆弱な国は、いつか必ず利益を自衛する方法を探さなくてはならなくなる」

「日本は追いつめられれば進路を変更して、1930年代の破滅的な政策に回帰するおそれがある。当時の日本は経済統制を敷き、国防に邁進していた。(アメリカは)日本を追いつめないよう、気をつけなくてはならない」

日本が?まさか?!といった感じの大胆予測である。一方、中国は張り子の虎だと切り捨てている。
ところで著者は、前作「100年予測」(2009年出版)のなかで、「ベラルーシとウクライナのロシア勢力圏への再吸収は、今後五年以内に起こる既定事実である」と書いた。規模は異なれど、2014年のクリミアとセヴァストポリ編入を予測し当てているといっていいのではないか。すごい。

いかなる難事も、予測できればそれは半ば回避できたも同然、と昔教わった。けれど、地政学的に見ての長期予測の場合はどうなのだろう。


■第2位
100年予測
 ジョージ・フリードマン 著 早川書房
The_Next_100_years.jpg
http://www.amazon.co.jp/100/dp/4150504091/ref=dp_ob_title_bk

(本を手に取った経緯)
地政学的アプローチにより、今後100年の間に起こり得ること、起こる可能性の高いことを予測し、解説してくれる本。
都内のあちこちの書店で何度も目にして気になってはいたが、100年予測などというものはまゆつばに決まっているとの先入観から買わずにいた。
2014年はロシアによるクリミア編入という出来事に衝撃を受けたが、その出来事を予測していた人がいて、その人物がこの著者らしいとあるとき知った。興味が湧いたのでパラパラとページを繰ってみるとおもしろそうである。買った。

(内容について)
「地政学が扱うのは、国家や人間に制約を課し、特定の方法で行動するよう仕向ける、非人格的な大きな力なのだ」

ところで、この本の価値は予測そのものよりも、現代の世界に君臨しているアメリカという国の、世界を統治するための基本方針を箇条書きにしてくれているところだと思った。こんなの習ってないぞ。

(印象に残った箇所の抜粋)
「(アメリカは)地域覇権国になりそうな国を手一杯にさせておくために、いくつもの同盟体制を絶えず組み替えた」

「アメリカは強国が出現しそうな地域の安定を乱そうとした。アメリカが目指したのは、地域を安定させることではなく、不安定に陥れることだった」

「韓国はそれ自体でも侮れない強国だが、その真の重要性は、韓国がアメリカにとって強大化する日本への対抗勢力であり、アメリカが日本海で勢力を誇示するための拠点だということにある」

(まとめ)
ここ数年の間、嫌中・嫌韓ということばをあちこちで耳にするようになって不自然さを感じていたが、各地の局所的な小競り合いで一番得をするのは誰かという視点から考えると、何やら点と点がつながるような感覚があって戦慄した。


■第1位
意識は傍観者である
デイヴィッド・イーグルマン 著 早川書房
Incognito.jpg
http://amzn.to/1wJRXUD

(本を手に取った経緯)
池袋ジュンク堂のサイエンスのコーナーを、何とはなしに見ていて目に付いた。タイトルに魅かれて即買いだった。ジャケ買いに似ている。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー1位ということも背中を後押し。原題は”Incognito: The Secret Lives of the Brain”。

(内容について)
普段意識している意識(顕在意識)が、意思決定をしているのだと人は思いがちだが(僕もずっとそう思ってきたが)実はそうではないのだという。
意識できない深い部分の意識(潜在意識などと呼ばれる)において、思考は重ねられ、意思決定がなされている。そして当の本人は、その決定に至る過程の大部分を意識できていない。

ひらめきや思いつきは、実は深いところにある意識から与えられた結論に過ぎない。思考するのは潜在意識。顕在意識はその結論を受け取り、さも自身が(どちらも自分ではあるのだが)考えついたかのようにとらえて行動に移す。

そんなまさか、である。では自由意思とはどこに?といった話にもなる。

(印象に残った箇所の抜粋)
「私たちがやること、考えること、そして感じることの大半は、私たちの意識の支配下にはない」

「意識のあるあなた――朝目覚めたときにぱっと息づく私――は、あなたの脳内で生じているもののほんの小さなかけらに過ぎない。人の内面は脳の機能に左右されるが、脳は独自に事を仕切っている。その営みの大部分に意識はアクセス権を持っていない」

「正常な知覚と言われるものも、実際には幻覚と変わらない。外部入力によって固定されているだけである。幻覚は縛られていない視覚にすぎない」

「脳がつくるのは視覚と聴覚だけではない。時間の認識もつくりものだ」

(総括)
考えること、思うことについて、その認識を根本から変えさせられることになりかねない本である。
こういう考え方は、実は、精神世界・スピリチュアル系の人の話や本のなかで耳にしたことはあった。ただ、そういう仕組みをサイエンスの領域で語られるとなると、衝撃の強さ、納得の度合いがちがう。ただ、こういう衝撃はものすごく心地良いのでもっと欲しいものである。
2015年も意識・知覚を主要なテーマに据えて良書を求めつつ、そして出会いつつ、思索を深めていけたらいいなあと思う。
posted by SHOJI at 16:47| Comment(0) | おすすめ投資の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月24日

歴史に学べば、将来は予見可能なのか

※2014/11/23発行の【楽しい投資ニュースレター】Office copy です。
http://www.1toushi.com/oc/

(歴史に学べば、将来は予見可能なのか)
楽しい投資研究所の庄司です。楽しい投資ニュースレターをお届けいたします。

前回の発行から(日本の)株価は一層上げました。海外の投機家諸氏にいわせれば
「サンキュー、クロダ」だそうです。しかし日本人にとって、諸手を挙げて喜べる状況
ではないでしょう。

ちょっと前まで円高にこまっていたはずが、いまや円安に過ぎやしないかと懸念の声が
出ています。世の中はいつの時代も心配すべき事柄で満たされているかのようです。し
かし、そんなんじゃ長生きできません。

というわけで今回は、将来予測をテーマに取り上げました。さきのことは予め知り得る
ものなのか否か。
では本編をどうぞ。

---
(投資の感性を磨こう)
楽しい投資ニュースレター
* 歴史に学べば、将来は予見可能なのか *
---

(本編)
■歴史に学べば、将来は予見可能なのか

株式投資とは、ある意味、将来予測ゲームである。
ところで、将来とは予測できるものなのだろうか?

ある人はいった。この100年間をざっと振り返ってみると、次のようになる。

1900年、世界の大部分は、平和で繁栄したヨーロッパによって支配されていた。

1920年、そのヨーロッパは戦争によって引き裂かれた。オーストリア=ハンガリー、
ロシア、ドイツ、オスマンの各帝国は消滅した。敗れたドイツは不利な講和条約に拘束
され、再起は望めぬ状態に置かれた。

1940年、ドイツは再浮上し、フランスを征服していた。ヨーロッパを支配下に置くドイ
ツの力は磐石で、この状態は100年以上続くかに見えた。

1960年、ドイツは戦争に敗れ、荒廃していた。戦後のヨーロッパは米ソに占領され、
二分されていた。

1980年、アメリカはベトナム戦争に敗れ、凋落していた。一方、ソ連は急速に勢力を
増し、強大化していた。

2000年、ソ連は崩壊していた。世界は豊かで、平和を手にしていた、かに見えた。

上記のように記したある人とは、ジョージ・フリードマンである。彼の著書、「100年
予測」から抜粋した。歴史を振り返ることで得られた洞察を、フリードマンは次のよう
に表現する。

「未来について唯一確信をもって言えるのは、そこでは常識が通用しなくなるという
ことだけだ」

当初、その本の構成を眺めてみて僕は、歴史に学べということなのだろうと受け取った。
ところが、将来を読み解こうと歴史をかえりみて得られた結論は、未来は不確実性に
満たされている、常識は通じない、というのだ。おもしろい。

さきのことなど誰にも分からない。ただ、方法はあるようだ。予測のための技術といっ
ていいかもしれない。
(続く)

■365日メールセミナー「決算書に強い投資家になるための365ヵ条」のご案内

楽しい投資研究所の新しいコンテンツ、
365日メールセミナー「決算書に強い投資家になるための365ヵ条」を公開しました。
二〇年の経験から得られた洞察を、毎日お届けいたします。

登録者には毎日、こんなメールが届きます。

---
■決算書に強い投資家になるための365ヵ条
第2条:「純利益を疑え」
解説:
・純利益の数字を絶対視することなかれ。
・純利益の数字がいくらであるかに大した意味はない。その数字がどのような過程を
経て算出されたかに意味はある。
・プロセスを理解することの方がずーっと大事。
・純利益の計算には将来予測、経営者の判断、見積りなどなど、不確定要素が無数にあ
る。つまり純利益とは、絶対的事実ではなく、単に経営者の一意見に過ぎないのだ。■
---

お申込みはこちらからどうぞ。http://www.1toushi.com/mail_steps/
※今なら無料です。

■編集後記
この一ヶ月間、仕事の関係で四谷に通っていました。

ジャスミンタイ(タイ料理)、スパゲッティながい、四ッ谷れば屋(焼き鳥)、鈴傳
(日本酒)。

四谷はおいしいお店が多くて、すてきな街ですね。

※楽しい投資ニュースレターは、楽しい投資友の会・会員さんへお届けしています。入会手続きはこちらからどうぞ。無料です。
http://www.1toushi.com/oc/
posted by SHOJI at 09:37| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月25日

「決算書に強い投資家になるための365ヵ条」をリリース

メールセミナープログラム(β版)をリリースしました。
「決算書に強い投資家になるための365ヵ条」です。
365日間、毎朝このようなセミナーメールが届きます。
---
■決算書に強い投資家になるための365ヵ条
第2条:「純利益を疑え」
解説:
・純利益の数字を絶対視することなかれ。
・純利益の数字がいくらであるかに大した意味はない。その数字がどのような過程を経て算出されたかに意味はある。
・プロセスを理解することの方がずーっと大事。
・純利益の計算には将来予測、経営者の判断、見積りなどなど、不確定要素が無数にある。つまり純利益とは、絶対的事実ではなく、単に経営者の一意見に過ぎないのだ。■
---
有価証券報告書・決算短信を読み解けるよう、コツコツ勉強したい方だけ、こちらからどうぞ。 http://www.1toushi.com/mail_steps/

stepmails.jpg
努力を継続できる人がやがて天才をも凌ぐのですわ。
posted by SHOJI at 00:14| Comment(0) | 会計と投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月07日

会社分析(臨時作成レポート):リクルートホールディングス

リクルート株の売り出し価格3,100円は買いなのか?
分析してみました。

臨時作成レポート(PDF)
適正株価試算のための会社分析と株価が割安か否かの評価

分析対象:
株式会社リクルートホールディングス
※ダウンロードはこちらから。
RecruitHD1410_rpt2.pdf

*
posted by SHOJI at 17:31| Comment(0) | 会計と投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月26日

のれんの簿価と企業価値

a0002_011369.jpg
英誌The Economist 9/13日号に、のれんについての記事があった。企業の持つブランドの価値が、財務諸表にただしく表現されていない、というもの。「まったく会計士というやからは、見えないものに触れたがらない」という捨て台詞で結ばれている記事である(※こういう書き方、嫌いではない)。

たしかにその通りである。日本企業の財務諸表に現れる「のれん」、欧米企業のフィナンシャル ステートメントに現れるグッドウィル (Goodwill) は同じような意味のもの、企業の超過収益力、ブランドを表す、としばしば説明される。

ちなみに、ソニーの連結貸借対照表(連結B/S)に載っているのれんは6億円('14/6末)、楽天には1,422億円もののれんが計上されている('13/12末)。トヨタの場合、のれんはあるにはあるが、その額は「重要ではありません」というくらい少額とのこと。

会社によっては極めて巨額な資産でもある「のれん」、これが即ちそれぞれの企業が持つブランド価値なのか。

答えはノーである。そういう意味で計上されたものではない。ひとことでいって、その会社が、あるビジネスを買収した際、受け取った時価純資産に対してどれだけ多くの対価を支払ったかを表しているのが「のれん」である。ただそれだけのもの。企業の持つブランドの価値を包括的に表している、などというものではまったくない。

ところで、こういったのれんについてバフェット氏は、買収の際の高値づかみがGoodwillという形でB/Sに現れているケースが多い、そういう意味で、経営者の浪費を象徴している場合も少なくない。そんなものをGoodwillとか呼ぶんじゃない、Badwillとでも呼べ、と吐き捨てるように書いたこともある。

その一方で、(部分的にではあるが)ビジネスの超過収益力を表すのがのれんである、という見方もでき、そういう意味でその価値は時の経過とともに減額するような類のものではなく、のれんの定期償却は実態を表していないと(会計基準が規則的な償却を求めている頃から)主張していたのもバフェット氏。そのせいか、やがて米国会計基準はのれんの定期償却を行うべからず、という風に改正されて今に至っている(IFRS(国際財務報告基準)も同じスタンスに立つ)。

ただいえることは、B/Sにいくらののれんが載っているといったところで、その数字をそのまま受けとめて企業価値を算定するなどできたものではないということだ(ちなみに僕が企業価値を計算する場合、のれんは基本的に全額ゼロ評価に落として考えることにしている。過小評価よりも過大評価の方が怖いので)。

超過収益力、ブランドとしてののれんの価値はB/Sに載っているからといってそれを額面通り受け取ってはいけないのだ。そういう価値は、投資家が自ら算定しなければならない。
会社の価値の評価とはその会社のビジネスの理解から始まる。財務諸表とは評価の結果として受け止めるものではなく、評価を始める際の起点として利用すべきものなのだ。
posted by SHOJI at 16:20| Comment(0) | 会計と投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月17日

NISAを活かして誰でも豊かになる方法

NISA初年度の今年、市場の値動きはけっこう激しい。NISAをきっかけに株取引を始めた人たちに対する洗礼といったところだろうか。市場のかみさまは(そんな者はいないが)とても厳しい。

さて、子供向けNISAも議論されていると聞く。近い将来導入されるといっても驚かない。そしてこの制度アイデア、高く評価したい。
欧米の富裕層の間には、出産祝いにファンドを贈るという風習があると聞いた。実際そうしているという人に会ったことはないが、いてもおかしくない、というか、僕が新生児なら絶対そうして欲しいと思うだろう。

日本企業の自己資本利益率は過去20年間を振り返るに、概ね5%くらいらしい。米国企業は12%だそうだ(2010年 日本経済新聞調べ)。
世界の優良企業の集まりに投資するインデックスファンドなら、長い目で見てある程度の利回りを期待しても不自然ではない。そこで今回は、年8%の利回りを想定する(ROE 8%程度の企業群に投資し続ければ、長い目で見て同程度のリターンが期待できる)。

(NISAを活用して非課税で運用した場合、こうなる)
軽く計算してみよう。仮に、0歳に出産祝いで1万円のファンドを受け取ったとする。
その上で、毎年お小遣いとお年玉の中から年1万円を捻出し、追加投資する。
受け取る配当は全て再投資に回すとする(複利運用だ)。
すると二十歳になったとき、投資元本はどうなるか。答えは55万円である。三十歳なら134万円、四十歳のときには304万円となる。

もう少しがんばってみよう。先の条件に加えて、十代(11歳から20歳まで)の間は、毎月お小遣いから500円ずつ追加投資することとしたい。二十代では毎月5千円、三十代は毎月1万円、四十代では毎月2万円だ。するとどうなるか。
二十歳になったとき、元本は64万円となる。三十歳になったときには239万円、四十歳では706万円だ。
さて、もうひと踏ん張り、続けよう。円熟の五十代、毎月3万円を積み立てていこうではないか。そうして還暦六十歳、そのとき手にしている投資元本はいくらになるか。答えは4,609万円である。それなりにまとまった金額になっているではないか。

六十代の金融資産保有額は平均すると2,408万円(単身世帯。2015年 大和証券調べ)だそうだ。その水準ならば、このプランで無理なく平均額の倍以上を築けることになる。
※NISA制度がずっと存続していると仮定して計算しています。

特筆すべきはNISA口座の配当非課税である。普通に課税されるとしたらリターンは大きく減殺されてしてしまうのだ。

配当から20%の源泉税が普通に差し引かれるとすれば、先の前提で同じように運用したとして、六十歳になったとき、手にしている投資資産の額は2,970万円となる。非課税であった場合に比べて1,638万円も少ない(△35.6%)。

今は時限立法として制定されているNISAであるが、そのうち恒久的な制度となってもおかしくない。
要するに複利と時間(子供向けNISAが導入されればさらに非課税も!)を生まれたときから利用できるというのが、これからの子供たちの強みなのだ。投資家として、これ以上に強力な存在はない(著名投資家バフェット氏でも、投資力といった意味では新生児に敵わない)。

今回は、世のお父さんお母さんに、こんな考え方もあるのですよということをお伝えしたくて、書いた次第である。
posted by SHOJI at 16:11| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月05日

伊東の温泉宿

僕が間接的に所有している伊東の温泉宿に来ている(持分は1万分の1くらい)。投資先の会社が温泉宿を始めて、そんな不慣れなことを、と苦々しく思っていたのだが、そのセグメントが今回始めて黒字決算となった。そのせいか、株主優待の金券がいつもより多めに届いたので、せっかくだからと訪れた。そんな流れ。

駅前からタクシーで宿へ。運転手さんは、お金はいりませんという。タクシーが無料送迎車になっていた。

yukitei1.jpg
旧東海館をリノベ

大浴場はふたつ、それぞれに内風呂と露天風呂あり。玉砂利敷きの露天風呂は初めて。静岡だからか、全体的に緑茶テイストの芳香薫る上品な造り。他に貸切の露天風呂も二種ある。カップルでもどうぞ。

食事も見事なもので、どうやら総料理長がえらい方らしい。女中さんに、料理長はどちらかで修業された方なんですか?と訊ねたところ「えぇ、西の方で」との応えを得た。西とはどの辺だろうか、天竺でもあろうか。

yukitei31.jpg
家内も絶賛の料理

スタッフの皆さんも好感が持ててすごく良かった。そういえば、株主総会で案内とかしてくれる女性従業員の方たちと雰囲気が良く似ている。なるほど社長の好みはこれかと邪推する。

とにかく、これを読んでくれている皆さんにもお勧めしたい宿である。ところで短信を見るに、この事業の売上高営業利益率は3.9%。ここを利用された方が仮に5万円支払われたとして、持分割合を0.01%とすれば、僕の取り分(持分営業利益)は約20銭となります。
伊東遊季亭 http://www.ito-yukitei.com/

yukitei2.jpg
茶菓も上品でおいしい
posted by SHOJI at 22:44| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月04日

Q&A 決算書なんか読んでも役に立たないんじゃないの?

ストーリーで読み解く決算書 Draft 36 【出張記事】
Q. 決算書なんか読んでも役に立たないんじゃないの?
A. 立つ。

Q. 決算書に記された情報は過去の数字でしかない。大切なのは将来のことでしょう?
A. 過去と将来、現在は密接に関連する。決算書を読むのは本質を理解するためである。本質を理解して初めて精度の高い予測が可能になる。

Q. 決算書を読めば必ず投資がうまくいくのか?
A. 必ずうまくいく、などという人が(アドバイザーが)近寄って来たらダッシュで逃げるが良い。

Q. 市場は効率的なんだから、公開された決算情報は瞬時に株価へ反映されるはず。だからいくら決算書を読みこんでも無意味なのでは?
A. 決算書は(特に有価証券報告書は)難解だから、どこの誰でも読めるというわけではない。存在していてもそれを認識できなければ、最初から存在しないのと同じこと。読み解ける人にとってのみ、その情報は存在する。
売上がいくら、利益がいくら、といった数字なら誰にでも分かる。しかしそれは表層的な情報に過ぎない。しかもその情報価値は脆い(利益の額は経営者の将来予測、見積といった判断に大きく依存するから)。
多くの投資家にとって決算情報の深い意味は掴めないのが実状(企業情報開示制度の趣旨に全然沿っていない状態)。読み解こうと意図する人、読み解くための知識を持つ人だけがその情報を活かせる。

Q. 決算情報が役に立つという証拠を見せてほしい。
A. 2002年元旦に実験ファンドをつくり、私の個人資産の大部分と、親しい人々から預ったお金を投じての実験を行ってきた。12年と6ヶ月間を経過した今(2014年7月1日)、こんな状況になっている。
もし1,000万円をファンド設立日に投資したとして、TOPIX(東証株価指数)連動型ファンドであれば今は1,472万円(+47.2%)になっている。日経平均連動型ファンドであれば1,676万円(+67.6%)。これらに対して我らが実験ファンドは1,995万円(+99.5%)である。ちなみに現在の投資先銘柄数は16。
決算書を(特に有価証券報告書を)深く読み込んで投資の意思決定を行うことで、投資リターンを高められるはず、との仮説はまちがってはいないように思えるのだがいかがでしょう。
(庄司)
expfund140701a.png

---
※この記事は、Google+(楽しい投資研究所 in Google+)のフォロワー限定公開コンテンツの一部を出張公開したものです。

※投資エッセイ「ストーリーで読み解く決算書」は、楽しい投資研究所 in Google+ サークル内の方向けの限定公開コンテンツです。ドラフトを限定公開中です。

※"楽しい投資研究所 in Google+" をサークルに入れてくださっている方をサークルメンバーにさせていただいております。

※ご興味がおありの方は、(あなたの)Google+にて、"楽しい投資研究所 in Google+" をサークルに加えてください。私に通知が来ますので、こちらでサークルメンバーとさせていただきます(手動です)。

楽しい投資研究所 in Google+ はこちらです。ご興味がおありの方だけ、どうぞ。
https://plus.google.com/u/0/b/114142636039213080532/+1toushi/posts
posted by SHOJI at 00:03| Comment(0) | 会計と投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月08日

我は機関投資家(反面教師)

"我は世界最大の機関投資家である。これまで日本国債にばかり投資していたけれど、これからは日本株にももっと投資しようかな、とか考えている。我が投資したら日本株は上がると思うがどうしようかな。"

などといっているのが、日本国民の年金原資を預かり運用しているGPIFである。ここまで愚かな機関投資家はなかなかいない。

日本株の株価上昇の呼び水にしたいという政治的思惑があるにちがいないが(なければもう救いようがないが)、投資行動として愚かであることに変わりはない。

納めている年金保険料(年金税金または年金仕送り金といった方がよいと思われる)がこういう人たちの手に渡っているのかと思うと言葉がない。
posted by SHOJI at 19:00| Comment(0) | 気になるニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月21日

僕が投資を行う理由

僕が投資を始めたのは、自由を求めてのことである。
そして僕にとって、時間を掛けて海外・国内を巡る旅は、自由の象徴でもある。ものすごく楽しくて、飽きることがない。

ところで、旅に出ると副産物とでもいうべき体験が面白い。

・ローマでは国際空港の職員に、ロストした荷物の所在を訪ねたところ「ここはイタリアだ、英語はよしてくれ(笑)」といわれて、ほほう、と思った。

・フィレンツェのクリーニング屋にて、セルフランドリー(コインランドリー)で洗濯しようとしていたら全てのマシンが使用中でこまっていた。すると店員(男)が「こちらでやっておきますよ、二時間もすればできますから取りに来て下さい。もちろん追加料金は不要です」という。なんと温かなサービス精神か、イタリア男はいいかげんだとか思っていた自分を恥じた。二時間後、洗濯物を無事に受け取りホテルで畳んでいると、靴下の片方が二足分失われていることに気付いた。

・ヴェネツィアで水上バスに乗っていたら車掌(船頭というべきか)に切符を見せろといわれた。見せたところ「時間切れだ、追加料金を払え」という。ヴェネツィアの水上バスは距離ではなく時間で料金が決まる。そんなことあるわけないぞ、と抗議したところ、「ふーん、そうか」、と切符を返された。なんなのだこの国の男は。

なにがいいたいのかというと、イタリア男に接することで、ああこうやって生きていてもいいんだ、と心を軽くすることができるという話。
posted by SHOJI at 20:57| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月06日

バフェットの手紙2013年版を読む VII

(2013年版バフェットの手紙に記された投資家へのアドバイス その7)
私が行ったふたつの小規模な不動産投資と、株式投資の間には、ひとつの大きな相違点がある。上場株式は分刻みで、私の所有する株式の時価を示してくるのに対し、私の所有する農地とニューヨークの不動産について時価を示されたことは一度もない。

評価額が激しく変動する株式に投資する投資家はとんでもなく有利の立場にあるはずだ。だって, 仮に、私の所有する土地に隣接する農地を持つ移り気な人がいるとして、毎日、私の土地をいくらで買うか、あるいは(彼の土地を)いくらなら売るか、叫んでくるとしたら、そしてその価格は、彼の(不安定な)精神状態に応じて短期間のうちに激しく動くのだとしたら、私としては彼の気まぐれなふるまいを見てどうすればいいのか?利益を得るしかないだろう。

もし、彼が叫ぶ価格がばかげているほどに低かったとしたら、そして私がいくばくかの余剰資金を持っていたとしたら、私は彼の農地を買うだろう。逆に、彼の叫ぶ価格がとんでもなく高かったとしたら、私は彼に農地を売るか、あるいは彼を無視して、農地を耕しに行けば良い。
posted by SHOJI at 00:13| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月04日

バフェットの手紙2013年版を読む VI

(2013年版バフェットの手紙に記された投資家へのアドバイス その6)
私の、ふたつの不動産投資は、1986年と1993年に行われた。経済、金利、株式市場が、続く数年間のうちに――つまり1987年(株価の大暴落「ブラックマンデー」があった年)と1994年(メキシコ通貨危機のあった年)に――どう動くかなど、私が投資の意思決定を行うに際して重要性を持たない。当時の新聞記事見出しがどんなだったか、また評論家たちがどんなことをいっていたのか、今の私はまるで思い出せない。外野がどれだけ騒ごうが、ネブラスカでトウモロコシは育つし(バフェットはネブラスカの農地へ投資していた)、ニューヨーク大学に学生は大勢集まって来る(バフェットはニューヨーク大学に隣接する商業用不動産へ投資していた)。
posted by SHOJI at 23:38| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バフェットの手紙2013年版を読む V

(2013年版バフェットの手紙に記された投資家へのアドバイス その5)
マクロ経済についての意見をこしらえることや、他人のマクロ経済に関する予測あるいは市場予測を聴くことなど時間の無駄である。それどころか、非常に危険なことでもある。なぜならそれは、あなたにとって真に重要な、事実に対する洞察力をくもらせてしまうおそれがあるからだ。(テレビを観て、コメンテーターのいう、市場が次にどう動くかについての、もっともらしい意見を聴くとき、私はミッキー・マントル(野球選手)の痛烈なコメントを思い出す。「実況中継ブースに入ったら、野球の試合とはなんてイージーなものかと感じるだろうさ」(意訳:「傍観者は、事の本質なぞまるでわかっちゃいないのさ」))
posted by SHOJI at 22:42| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バフェットの手紙2013年版を読む IV

(2013年版バフェットの手紙に記された投資家へのアドバイス その4)
私がふたつの小規模な投資(バフェット氏が2013年の手紙で紹介している自身の不動産投資)を行った際に、考えていたのはただ、その不動産が生み出す価値についてのみである。日々の価格変動を気にかけたりはしなかった。
ゲームに勝つのは、競技の場に集中するプレイヤーであると決まっている。スコアボードを見てばかりの連中は勝てるわけがない。
もしあなたが、証券取引所が休みの土曜、日曜を楽しく過ごせるのなら、それと同じように(証券取引の行われる)平日を過ごすこともできるはずだ。
posted by SHOJI at 00:00| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月03日

バフェットの手紙2013年版を読む III

(2013年版バフェットの手紙に記された投資家へのアドバイス その3)
もしあなたが、熟慮の上で、取得した資産の将来価格の変化に注目しているならば、あなたは投機という行為を行っていることになる。それは全く悪いことではない。しかし私は、私自身が、投機をうまくやることはできないということを知っている。
そして私は、そのような行為(投機)を安定的に成功させ得ると主張する人々を、懐疑的な目で見る。
コイン投げに興じる人々は、最初の一投で半数が勝利する。しかしコイン投げゲームで初めに勝ったとしても、その後もずっと勝ち続けられると期待するような人はひとりもいない。そして、ある資産があるとして、直近において価格が高騰したことが、買うべき理由となることは決してない。
posted by SHOJI at 23:55| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月02日

バフェットの手紙2013年版を読む II

(2013年版バフェットの手紙に記された投資家へのアドバイス その2)
あなたがある資産について投資することを考えているのなら、その資産の将来における生産性について集中して考えること。もし、その資産が生み出す将来収益を見積もったとき、それがあなたにとって心地良い水準にないのなら、その投資案件は忘れて、次へ進むこと。あらゆる投資案件の将来性を評価できる人など誰ひとりとしていない。全知の存在となる必要はないが、あなたは、あなたが請け合う行動について理解しておく必要はある。
posted by SHOJI at 23:48| Comment(0) | 投資の感性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。